先日、東京にあるhair&shop laris代表で
訪問美容歴28年の石井さんをGreenにお招きして、
訪問美容に関するセミナーを開催しました。
今回はその中でも要介護4〜5の方、
寝たきりやご自身では体の自由が一切きかない方に対してのカットや、
『心に寄り添う』という本当の意味での訪問美容を学ばせていただいた。
セミナーを受講する前は、
やはり『技術』という部分に意識が向いていたのですが、
プロとして、技術以前に「患者さんとそのご家族の方の心に寄り添うことが何より大切」だと、
石井さんが28年訪問美容に携わって一番感じているというこの言葉に
とても感銘を受けました。
これから来る高齢社会を考えると、
この訪問美容というのはある意味美容師に求められる必須スキルになってくると思う。
さらに書くと、もぅ美容学校でもこのカテゴリーの授業を作って、
学生の内から授業に取り入れても良い課題だとも思います。
だからこそ、
現役で活躍する美容師の僕たちが率先して勉強をし、
いずれ来る『訪問美容』が今以上に必要とされる時代で
一人でも多くの方の笑顔を創る事が出来るように、
備える事、たくさん現場を経験する事が大事なのかなと思います。
「美容師=ただ髪が切れる人」
だけではなく、今後介護や医療にも関わっていける可能性があると思うと、
美容師という職業により誇りを感じます。
セミナーの中で日々のサロンワークとは違ったカットの方法や
スタイル作りなども教えていただいたのですが、
その中でも特に新鮮だったのが下の写真。
これは在宅などで、
シャンプー台がない環境でシャンプーをするという技術。
頭の下に男性大人用の紙オムツが敷いてあるのですが、
正直初めはこの状態からどうやってシャンプーをするのか見当もつかなかったのですが、
まさかの普通にシャンプーができてしまいました。
もちろん泡を立てて洗い、お湯を使ってお流しをここでする。
僕は美容師歴12年になるけど、
同じ「美容」でも、ジャンルが変われば
まだまだ知らない事だらけなんだなと痛感しました。
今後は石井さんを中心に活動されている
訪問美容にも是非参加させていただき、
リアルな現場でしか学ぶことのできない事を経験してきたいと思います。
.....東京、いつ行こうかなぁ。